「やり抜く力」 ~成功に近道なし~

2018年度 理事長所信

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公益社団法人 新川青年会議所

2018年度
第48代理事長 黒田 国泰

 

スローガン「やり抜く力」

~成功に近道なし~

 

はじめに

 

当たり前のことを実践するのは容易いことではない。

青年会議所活動や会社の事業活動において、講演会に行く機会や自己啓発の為に書籍を読むこともあるだろう。そして様々な活動を通して、先輩や上役の人達から教えを頂く機会も多くある。その中では多くの新しい気づきを得るが、後々思い返せば当たり前のことであると気づくことがある。しかし、その当たり前を実践できているかと問われれば、出来ていないのが実情ではないだろうか。だから我々は様々な人達の講演会や書籍を読み、当たり前を再認識し自己成長の為に或いは自らの活動に置き換えて何度も何度も見聞するのである。

「継続は力なり」。これは、物事を成し遂げる為に私が最も重要だと思う言葉であり、一番苦手な言葉でもある。

我々には、解決しなければならない様々な問題がある。少子高齢化・経済・領土・教育など、挙げれば切りが無い。それらの問題には解決する為の目標があり、その目標達成は果てしなく遠く感じるものも多くある。その為、面倒を避け最短距離を行きたいのは人間の性であり、当然のことである。しかし今一度思い出してほしい、あの講師もあの本の著者も言っていた筈だ、成功に近道は無く、一つ一つを積み重ね継続していくことが重要であると。

明るい豊かな社会の実現に向けた明確な目標をもち、行く手に立ちはだかる様々な困難を、我々青年の熱い情熱と粘り強くやり抜く力を発揮して乗り越えていこうではないか。

 

新川の活力創造

 

地方創生とは、東京一極集中を是正し地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策である。

現在、東京圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の1都3県)には約3,600万人が暮らしており、実に総人口の4分の1以上が集中するという先進国では類を見ない状況となっている。さらに、蜘蛛の巣のように張り巡らされた交通インフラがもたらす生産性の向上から、サービス産業が成長し、雇用と所得を求める若者の転入が今も後を絶たない。

このような一極集中は、東京をビジネスチャンスに溢れた都市に成長させた反面、自然災害大国日本として首都直下型地震など防災安全保障についての危険も孕んでいる。また、2015年3月に開業した北陸新幹線は、富山県内に一定の経済効果と交流人口の増加をもたらしたものの、日帰り客増加による宿泊者数の減少やストロー現象による更なる人口流出を懸念する声も聞かれる。

若者が都会に憧れを抱き、一度はそこでの生活を経験することに私は大賛成である。若いうちに都会で経験した出来ことや多くの出会いは、その人の人生を豊かにしてくれるものであり、新川にとってもそのような外を見てきた客観的な意見は貴重である。

しかし、その若者が都会に住んだまま帰ってこないのは問題である。自然災害大国日本にとって、万が一に備えた国民の分散は必須であり、我々新川の将来にとっても若者の確保は地域の存続をかけた問題でもある。

東京一極集中を是正し、新川地域の再興を実現していくためには、北陸新幹線をポジティブに捉え、東京圏との交通時間や心理的距離の短縮を最大限に活かす二次交通網促進による生産性の向上は勿論のこと、大阪までの延伸が確定した関西圏とのことを念頭においたビジネスロールモデルや誰もが住み暮らしたくなる新しいまちづくりを創造していかなくてはならない。

そして、地元経済人として将来における雇用と所得を創出し、地域経済を活性化していくために、都会に負けない新川の魅力や新川で事業を行うメリットを再認識すると共に、自らの企業の魅力を改めて考える機会を提供したい。

さらに、本年度は2015年に新川・滑川・黒部の3LOM間で発足したコミュニティ推進協議会を活用し、新川広域圏という視点からも地域再興を考えていきたい。なぜならば、行政ではできない青年らしい地域間連携の強化を考えると共に、お互いに良い影響を与え合える人間関係を構築していくことが、長期的なまちの活力推進に繋がるものと考えるからである。

まちづくりには「若者と馬鹿者とよそ者」が必要だといわれるが、我々青年は若者そのものであり、若者にしかできない挑戦もできる。インターネットや高速交通インフラを最大限に活かして、よそ者の声も取り入れながら、時代に合った活力ある新川を創造していこうではないか。

 

輝ける新川の為に

 

私は日本という国が好きであり、新川が好きである。

生まれ育った地域が好きなのは当たり前のことであり、その国が好きなのも当然のことと言える。しかし、自国が好きであるということに関して、当たり前ではなくなってきているように私は感じている。

私の家庭では、神話から脈々と続く日本の天皇と美しい伝統・文化に感謝することを、幼い頃から聞かされて育ったおかげで、私は潜在意識的に日本という国が好きなのである。一般的に「国」という認識をもつのは小学生ぐらいからであるだろうか、地理や歴史の授業で日本の位置を知り、歴史を学ぶ、或いはオリンピック等のスポーツを通して「国」を認識し始める。

しかし、自らの義務教育課程を振り返って見ると、愛国心を育む内容はそれほど無かったばかりか、逆に自虐的な内容すらあったのではないだろうか。

私はなにも、無理矢理に愛国心を植え付けようなどという気はない。建国の歴史が物語る日本の国柄や国民性を知り、皇紀2678年という世界最古の国家が存続し続けられる理由を知ってほしいのである。2678年という永きに渡り、国を存続させていくためには、自己中心的な考えが先行しては決して続かない。利他・慮る・調和、そんな当たり前の心が我々日本人の根底にはあり、そのような気持ちが新川地域の更なる発展、広くは世界の模範になっていくものであると私は考えている。

そのような素晴らしい日本の国柄を後世に繋いでいくために、親世代である我々も、改めて日本建国からの歴史を学ぶと共に、未来を担う子供達の教育について当事者意識を持って考えなければいけない。子供達には日本の素晴らしさを分かりやすく伝えることで、自国を愛し地域を愛するきっかけになるような機会を提供したい。

「国家百年の計は教育にあり」と言われるように、教育は国家の根幹であることを我々は認識すると共に、未来を担う子供達に明るい希望のみえる背中を見せて教えていこうではないか。

 

北方領土問題の解決に向けて

 

新川青年会議所運営規則第6条には「北方領土返還に関する活動を担当する委員会を設置し」と明確に記されている。

そのお陰で私は入会して以来13年間、北方領土返還に関する活動に関わってくることができた。これは、日本を愛する私にとって一つの誇りでもある。しかし、我々が続けている北方領土返還運動に反して、未だに国民の領土に対する問題意識の弱さを感じるのは私だけだろうか。

「グローバリズムが広がる現代において国境は不要だ」

そのような馬鹿げた言葉に惑わされてはいないだろうか。島国日本を囲む隣国は喜んで日本のそんな現状を見ているに違いない。隣国が大声で騒ぎたてる理不尽な言い掛かりに、我々は怖じ気づいていないだろうか。法と証拠に基づき検証すれば、正義は明らかになるだろう。いや、既に正義は明らかなのである。

しかし、大陸で生活する交渉相手国と島国で生活する我々では、領土の重要性に対する意識がそもそも負けていると感じる。今後も粘り強く領土問題解決に向けた活動を行っていく為に、我々は自国を誇れる国家観や歴史認識を身につけると共に、錯乱する情報を的確に読み解くメディアリテラシーも身につけて行く必要がある。そして、広く市民を巻き込んで領土の重要性を訴えていくことから始めようではないか。

昭和48年7月、根室の地において締結された根室青年会議所との友好関係が、本年で45周年の節目をむかえる。この友好のお陰で根室へ何度か行く機会があり、北方領土を間近で見ることもできた。私の心の中で北方領土返還運動を続けるモチベーションを保ち続けてこられたのは、「自国であるはずの、この目の前の島へ自由に渡ることが出来ない」そんな現実を目の当たりにしたからに他ならない。そして、地元根室青年会議所メンバーから聞く生の話は新聞や教科書やテレビでは伝わらない重みがある。そのような機会を将来の新川メンバーにつなげ、領土問題解決に向けた活動を市民に展開していくためにも、根室と新川のシニア、現役メンバーが一堂に会し、改めて友好関係の必要性を再認識する場が必要である。

 

会員拡大

 

人口ほどではないにしろ中小規模事業者数や企業の利益も長期的な減少傾向にあり、会員の輩出を渋る企業や、入会を断る事業者も多い。

しかしそれは、会員が減少した原因のほんの一部に過ぎないはずである。何故ならば我々は青年会議所活動を通して己を成長させ、自らの企業や自らが住み暮らす町をより良いものへ変えていく団体であり、その活動が良い結果を残し、世の中に評価されているならば喜んで入会するはずだからだ。

時代は刻一刻と変化している。今までと同じでは誰もついてきてくれないのが現実である。会員自らが自身の活動を振り返り、今まで以上に家庭や仕事にコミットしていくと共に、バランス感をもって活動していかなければならない。

過酷な環境からしか得られない成長もある、そんな我々自身の経験も踏まえ、時代に合った継続できる青年会議所を考えると共に、会員全員が青年会議所の存在意義と魅力を認識し、日々の活動を通して社会的信頼を得ていかなければいけないのである。

我々会員一人ひとりが、会員拡大の広告塔であることを自覚し、拡大に繋がる活動を展開していきたい。

 

結びに

 

我々が取り組む課題は、一朝一夕で解決できることではない。未来を見据えて蒔いた種が、実を結ぶか否かは誰にもわからない。

しかし、途中で諦めてしまえば実を結ぶことは絶対にないのである。「はいか、イエスか、よろこんで」それが青年会議所で最初に私が先輩から教えて頂いた言葉である。迷わずにまずはやってみる、そして粘り強く情熱を持ってやり抜くことで、花が咲き実を結ぶのである。

我々に与えられる様々な機会を自らで掴み取ろう、そして自己成長という花が咲き、明るい豊かな社会という実が結ぶことを信じてやり抜いて行こうではないか。

 

 

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